若狭湾に広がる5つの神秘的な湖「三方五湖」を満喫する!

福井県の若狭町及び美浜町にある「三方五湖(みかたごこ)」。それぞれ水質や周辺環境が異なる5つの湖がつながっており、固有の生物や植物が生息し、独自の生態系をもっています。趣の異なる水郷的風景が広がる三方五湖は2005年にラムサール条約指定湿地に登録されています。
また、愛知や京都府から車で約2時間とほど近い距離にあることから、湖周道路はドライブルートやツーリングルート・サイクリングロードとして大人気です。そして、周辺には若狭湾と三方五湖を一望できる山頂公園「レインボーライン」や、7万年にも及ぶ地層「年縞」に関する展示を見ることができる「年縞博物館」など、福井観光では欠かすことのできない観光スポットがあります。今回は、八百熊川スタッフが是非行ってほしい「レインボーライン」と「年縞博物館」の楽しみ方をご紹介します。

レインボーライン山頂公園

レインボーライン山頂公園は、青く爽快な若狭湾と三方五湖の2つの圧倒的絶景を望むことができる山頂公園。「三方五湖に浮かぶ天空のテラス」をコンセプトにした施設には、アイスクリームや和菓子などを楽しむことのできる喫茶店やカフェ、瓦投げやハンモック、絶景ソファを楽しむことのできるテラスに、風景を眺めながら足湯を楽しむことのできるスポットなど、子供から大人まで大興奮の観光スポットです。

360度全パノラマが最高の景色 

若狭湾を横目にスリル満点のアトラクション

駐車場から山頂公園に登るには、リフトかケーブルカーに乗車します。スタッフのおすすめは、身が投げ出されそうなリフト。若狭湾を横目にちょっとスリルを感じるアトラクションです。

三方五湖をソファベッドで横になりながら眺めてみよう!

山頂に登った正面には、三方五湖を望むソファベッドが用意されています。ソファベットは夏には表面が熱々になりますが、それもまた心地よく鳥肌が立ちます。
そしてそのソファベッドゾーンの隣には、この風景には似つかわしい五木ひろしさんの演歌が流れています。ここ福井県美浜町は、五木ひろしさんの出身地。その功績を讃えた石碑「五木の園」があります。

絶景グルメも充実!青い海を眺めながらブルーソフトクリームを頬張る!

グルメも充実しています。山頂カフェなないろでは、ホットサンドイッチやドリンク、そしてレインボーラインの名物であるブルーソフトクリームなどを楽しむことができます。和風カフェ五胡庵では、ぜんざいやお抹茶などの和風スイーツ、名物の焼き団子を楽しむことができます。

真っ青に広がる海、山と湖の絶景を365度パノラマビュー!

海や湖を眺める景勝地としては日本有数のロケーション。海なし県である奈良県出身である僕も、友達が来たら真っ先に連れて行くスポットです。空と海の青が水平線でパキッとバイカラーになる最高の風景を是非お楽しみください。

入り組んだリアス式海岸の先に見える水平線

秋には紅葉の風景を楽しむことができる

レインボーライン山頂公園
入園料:大人1000円、子供500円
※団体割引やシルバー割引、身障者割引などもあります。
※入園料とは別に駐車場利用料が必要です。
住所:福井県三方上中郡若狭町気山18−2−2
TEL:0770-45-2678
WEB:http://www.mikatagoko.com
※営業時間や定休日などはレインボーラインのWebサイトで確認するか直接お問い合わせください。



年縞博物館

三方五湖のうち「水月湖」の湖底の約7万年の歳月をかけて積み重なった年縞が展示されています。これは世界的な発見で、この年縞に含まれる堆積物を調べることで当時の気候や気温を推測することができるなど、「世界のものさし」として様々な研究分野で活用されています。

世界を魅了する水月湖

なぜ、水月湖でこのような年縞が発見できたのか。それは、水月湖が水深が34mと深く、大きな河川がないため、水が直接流れ込み堆積物をかき乱すことがない独自の環境下にあったからです。また、湖底には酸素がないため、生物が生息しなかったことも影響されています。実際の水月湖も、山並みに囲まれていて波が立ちにくく、静かで透き通るような美しい風景を眺めることができます。

「世界のものさし」圧巻の時間スケール!

展示の見学の前に、円形の映像ルームで年縞の説明をプロジェクションマッピングで見ることができ、一気に年縞の虜になります。この「年縞シアター」と称されるプロジェクションマッピングがめちゃ幻想的で面白く引き込まれていきます。

そして、2階の展示室に上がると、ステンドグラスに飾られた7万年分の年縞と、それにまつわる時代背景を見ることができます。

7万年の地球の歳月からみると自分達が生きるこの約1世紀がほんの一部でしかなく、その時間のスケール感に圧倒される展示内容です。

内藤廣建築を堪能する

2018年9月にオープンした年縞博物館。設計を担当したのは世界的に有名な建築家、内藤廣(ないとうひろし)が代表を務める内藤廣建築設計事務所。年縞をモチーフにして型取られたコンクリートの柱や、周辺のランドスケープと一体になったシンプルで美しいフォルムは建築好きにはたまりません。二階の展示室では、木造屋根と鉄骨トラスの混構造で作られた屋根架構、RCの壁が展示壁として立ち上がり、異素材の融合したかっこいい空間です。

個人的な見どころは、鉄骨トラスがガラスをぶち抜いてる信じられない収まりです。

軽やかなRC脚は、幅の狭い型枠で年縞をモチーフにされている

カフェ側の外壁。鉄骨トラスが斜めに入るガラス面

気持ち良いロケーションで年縞スイーツを楽しむ!

そして博物館には年縞にまつわる飲食を楽しむことができる「cafe縞」が併設しています。屋根のかかったテラスや丘に腰掛けて湖を眺めながらドリンクやスイーツを楽しむのがおすすめです。

福井県立年縞博物館
観覧料金:一般500円、小中高生200円
※若狭三方縄文博物館共通券は3割引き
※20名以上の団体は2割引き
※観覧料金は2022年12月現在
住所:福井県三方上中郡若狭町鳥浜122−12−1
休館日:毎週火曜、年末年始(12/29~1/2)
TEL:0770-45-0456
WEB:http://varve-museum.pref.fukui.lg.jp
※営業時間ならびに休館日は、年縞博物館のWEBサイトやGoogle map等をご確認ください。

八百熊川
writer
yao-kumagawa

八百熊川は、京都と若狭をつなぐ鯖街道の宿場町<熊川宿>にある古民家宿です。歴史的な街並みが残る熊川宿で、里山で食材を採り、井戸とカマドでご飯をつくり、トレイルを楽しむ。そんな熊川宿ならではの時間をお楽しみください。

八百熊川は、京都と若狭をつなぐ鯖街道の宿場町<熊川宿>にある古民家宿です。歴史的な街並みが残る熊川宿で、里山で食材を採り、井戸とカマドでご飯をつくり、トレイルを楽しむ。そんな熊川宿ならではの時間をお楽しみください。