【八百熊川からいける寺社仏閣①】神宮寺

八百熊川からいける寺社仏閣めぐり。こちらでは八百熊川から車で10分〜20分程度でいける八百熊川スタッフのおすすめの寺社仏閣を紹介していきます。
若狭地方、その中でも特に小浜は古くから京都に近い大陸側の港として栄え、多くの有名な仏教僧が小浜港から都に向かったそうです。京都に向かう街道沿いには多くの寺社仏閣が建立され、今でも大切に維持されています。
 
それぞれの寺社仏閣が建立された背景や建物の特徴にご興味ある方はぜひ詳しく調べてみてください。古代律令制時代から続く若狭の歴史は日本の歴史のとてもディープな部分に関わっています。この記事では旅人の目線でぜひ見ていただきたいスポットとしておすすめ寺社仏閣を取り上げます。
 
今回は都市部から来た方におすすめしている山寺「神宮寺」です。農村部のお寺の魅力はその山寺感にあります。山々に囲まれているロケーション、田んぼのあぜ道のような参道、どこか懐かしいその佇まいは都市部のお寺にはない魅力があります。神宮寺は数ある若狭のお寺の中でも最も山寺感が強いお寺といえます。

神宮寺は小浜市の山側にあり八百熊川から15分程度でいけます。GoogleMapなどで「小浜市 神宮寺」と検索すると本堂が表示されますが、ぜひ神宮寺仁王門から参拝をされてください。仁王門前に1台だけであれば駐車ができるスペースがあります(複数台の車で行く際は本堂に面して用意された神宮寺駐車場をご利用ください)。

 

仁王門は「こんな立派な建物がこんな場所に!」とびっくりするくらい突然集落の中に現れます。仁王門をくぐった先の田んぼのあぜ道が参道となっていて、自然と一体となった山寺の魅力を存分に感じていただけます。参道は季節によって大きく見え方が異なります。写真のような初夏の景色ももちろん素晴らしいのですが、秋の紅葉の時期も山々へとつながる紅葉のグラデーションがとてもキレイに見えます。参道は途中から石垣に囲まれ、その先に本堂の門が見えてきます。

 

 

本堂の拝観には400円の拝観料が必要です。門の左手にある受付にてお支払いください。佇まいがとても印象的な門は神仏の世界とこちらの世界をわけているような厳かな雰囲気があります。
 
本堂は築500年近いとても大きい木造建造物なのですが、くすんだ色味や茅葺の屋根、自然に囲まれた風貌からどこか親しみやすさも感じます。本堂の前の芝生の広場からぜひ本堂の写真や集合写真を撮影してみてください。どこを切り取っても絵になるお寺なのでカメラ好きの方にもかなりおすすめです。
 
本堂の中はとても暗く、配置されている仏像がギリギリ確認できる程度の明るさです。親しみやすい外観とは異なる荘厳な雰囲気が流れています。普段参拝客は少ないためこの荘厳な内部空間を独り占めできる可能性が高いです。僕たちが行った時も他の参拝客にはあわなったので本堂内部で座禅を組んでしばしその静けさに癒されていました。また木造建築の開口部に切り取られた外の木々がとても美しく、暗めの本堂の内部から見えるそよそよと風に揺れる景色はどれだけ見ていても飽きません。写真は載せていませんが本堂を参拝されたあとはぜひ本堂の後ろ側にもまわってみてください。後ろの杉林がとても神聖な趣で、これがほんとの霊地か!というくらい雰囲気があります。

お水取りのお香水を汲み取る水汲み場。なにやら神聖な空気が満ちている

神宮寺は春の訪れをつげる「お水送り」という行事が行われるお寺でもあります。お水送りは奈良東大寺二月堂のお水取りに「お香水」を届ける行事として古くから行われています。白装束に身を包んだ僧が「お香水」を遠敷川(おにゅうがわ)まで運ぶ様はとても迫力があります。毎年3月2日に行われる「お水送り」、ご興味ある方はぜひ以下のサイトからご確認ください。

<小浜市観光・おばまナビ>
https://www.wakasa-obama.jp/omizuokuri/

八百熊川
writer
yao-kumagawa

八百熊川は、京都と若狭をつなぐ鯖街道の宿場町<熊川宿>にある古民家宿です。歴史的な街並みが残る熊川宿で、里山で食材を採り、井戸とカマドでご飯をつくり、トレイルを楽しむ。そんな熊川宿ならではの時間をお楽しみください。

八百熊川は、京都と若狭をつなぐ鯖街道の宿場町<熊川宿>にある古民家宿です。歴史的な街並みが残る熊川宿で、里山で食材を採り、井戸とカマドでご飯をつくり、トレイルを楽しむ。そんな熊川宿ならではの時間をお楽しみください。