2023年新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
旧年は八百熊川をご利用いただきまことにありがとうございました。本年もみなさまにとって幸多い一年になることをお祈り申し上げます。

八百熊川は新型コロナウィルス蔓延の直前、2020年1月に開業しました。お宿の運営としては難しいタイミングではありましたが、コロナ渦においても営業を続けてこれたのは多くのご縁に恵まれたおかげだと感じています。

2022年は八百熊川にとって挑戦の一年でした。若狭の伝統野菜を残していきたいと生産者団体である「山内かぶらちゃんの会」や「熊川葛振興会」とともに新商品の開発をスタート。2022年9月には熊川宿の空き家を改修した食品加工施設「八百熊川Factory」もオープンさせました。何度も試作を重ね、11月には第一弾商品「和食に合う粒マスタード」と「熊川葛の葉茶」を商品化することができました(なんとかぶらの種からマスタードをつくっちゃいました!)。経験のなかった食品製造ですが、イベントで予想以上の売上を記録したり、地元小学校の給食でつかってもらったりと反響も大きくとてもやりがいを感じています。なによりも生産者団体のみなさまが「自分たちだけではできなかった取組!」と喜んでくれているのが嬉しく、地域産品のPRという八百熊川の新しい目標をいただいたような気持ちでいます。

また昨年は若狭町で活躍されているイタリアンシェフ、和食シェフとコラボし夕食メニューの提供もはじめました。それぞれのメニューは旬に合わせ食材が変わる季節感のあるものとなっています。和食シェフと提供している季節のお鍋セットでは、若狭町で獲れる鹿肉を活かした「ジビエのすき焼き」など地域色の濃いメニューを提供しています。3月からは春のメニューも開始します。ぜひ八百熊川HPもチェックしてみてください。

そして昨年よりご宿泊のリピートをいただくことも増えてきました。リピートのご利用ほんとうに嬉しく思っています。前回は友達と来たので今回はお母さんと来ましたという方や、昨年に続いてまた夏休みに利用しましたという方まで、様々なお声をいただいています。中には「おもてなし御膳」を続けてご注文いただき、配膳する「おもてなしの会」のお母さんたちと仲良くなられた方や、お父さんにお願いして2年連続「かまどご飯」を体験してくれた小学生のご兄弟までいらっしゃいました。そのご兄弟、かまど体験をとても気に入り夏休みの絵日記にしてくれたそうです。後日お父さんが絵日記の写真をお送りくださいました。スタッフ一同感激で、リピートいただくことの嬉しさを気づかせてくれた出来事もありました。

八百熊川ではその土地の魅力を素直に体感してもらえる場所づくりにこだわってきました。ご利用いただいた方々にまた行きたいと思ってもらえる、そんな旅先になれるよう引き続き頑張ってまいります。

本年は熊川宿のすぐ近くに新しい宿泊施設(キャビンとオートキャンプサイトからなる森の宿泊施設です)をオープンさせます。熊川宿はキレイな町並みが残る宿場町であるとともに、谷間にある山村でもあります。山村としての熊川の魅力もみなさまに感じていただけるよう運営をしていきたいと思っています。

まだまだ寒い季節が続きますし、コロナ渦もまだまだ安心できない状況です。ご自愛の上、ご無理ないようお過ごしください。みなさまにまたお会いできることを楽しみに、鯖街道の宿場町若狭熊川宿でお待ちしております。

本年も改めましてまた一年よろしくお願いいたします。

八百熊川
writer
yao-kumagawa

八百熊川は、京都と若狭をつなぐ鯖街道の宿場町<熊川宿>にある古民家宿です。歴史的な街並みが残る熊川宿で、里山で食材を採り、井戸とカマドでご飯をつくり、トレイルを楽しむ。そんな熊川宿ならではの時間をお楽しみください。

八百熊川は、京都と若狭をつなぐ鯖街道の宿場町<熊川宿>にある古民家宿です。歴史的な街並みが残る熊川宿で、里山で食材を採り、井戸とカマドでご飯をつくり、トレイルを楽しむ。そんな熊川宿ならではの時間をお楽しみください。