【インタビュー特集】新事業は食品製造!古民家宿を営む八百熊川がなぜ食品製造を始めるのか?若手スタッフがデキタ代表に聞いてみた

八百熊川スタッフの野尻です!

私たち八百熊川は、新たに「八百熊川FACTORY (ファクトリー)」をオープンさせ、食品の製造や食文化の体験事業に取り組みます!

田舎のいち古民家宿が、なぜ食品製造業?

その狙いや今後の展望を、八百熊川を運営するわたしたち株式会社デキタ代表の時岡に聞いてきました!

徐々に進歩してきた八百熊川

ー よろしくお願いします!(野尻、以下省略)

面白いね、何これ!(時岡、以下省略)
 
 
ー 新事業のスタートを控えている今、時岡さんがどんなことを考えているのか、突撃インタビューしようと思います!(笑)八百熊川のファンのみなさんにも知っていただきたくて。

そんな喋れるかなー(笑) よろしく!
 
 
ー まず、宿事事業について、改めて聞かせてください!八百熊川がオープンしてからこの夏で約2年半が経ちますが、古民家宿を運営してみていかがですか?

最初は何もわからない状態からのスタートで、右往左往しながらやってきたって感じだけど、着々と進歩してきてるなあって思う!

1年に1棟ずつ建物を改修してきて、今年の3月でやっと3棟4室まで整備できたんだけど、時間をかけて開発してきたからこそ、その都度気付きを反映しながら事業を育てることができた。最初からホテルのプロが作って運営してるものじゃない分、他の宿泊事業社にはない知恵やノウハウが溜まってきてるんじゃないかな。
 
 
ー 日々、見直しと改善の繰り返しで、オペレーションも変化していきますし、改善に終わりはなさそうですね(笑)オープン当初と今とで、お越しくださるお客様にも変化はありますか?

オープンしてからずっとコロナ渦で、感染状況とかキャンペーンの状況に集客が左右されてきた印象があるけど、今年の夏はそれがだいたい落ち着いてきて。ありがたいことに、リピーターのお客様だったり遠方からお越しのお客様も多くお越しいただけるようになってきて、20代カップルから30、40代のお子様連れのご家族まで、幅広い年齢層の方にご利用いただける宿になってきたよね!
 
 
ー 私は特にリピーターのお客様に多くお越しいただけるようになってきたのが嬉しいです!「友達のすすめで来ました!」というお客様も多くいらっしゃって、それも素直に嬉しいです。

商品が集落とお客さんを橋渡し?

ー 宿がオープンしてからの熊川宿の変化はどう感じてますか?

ここ最近は新しいお店が増えたり移住者が増えたりして活気付いてきてるよね!熊川に誘導する看板が整備されたり、道の駅の駐車場も広くなったりして。去年には、念願のまちづくり会社も立ち上がって、とてもいい流れだと思う!

だけど、まだまだ空き家はあるし、もっと活用のスピードを上げていきたいね!
 
 
ー 私も嶺北の実家に帰って友達とか親戚に会うと、「熊川宿盛り上がってるね」って言われます!でもこの盛り上がりも住民の方々の理解や協力があってこそですよね。

そうだね!いま八百熊川でも地域のお母さんたちに夕食をお願いしていたり、もちろん集落の草刈りは住民の方々がしてくださってるし、熊川で事業を続けていくには地域の皆さんの協力が必要不可欠だよね。
 
 
ー 熊川宿とデキタは運命共同体ですよね。

そう!そして、これからも集落が元気であり続けるために何が必要かを考えていくと、宿泊だけじゃない活用もしていかないといけない。実際に宿としては活用しにくい空き家もあるしね。
 
 
ー なるほどです!これまでにデキタが手がけた古民家活用に、宿以外にもシェアオフィスとカフェがあって。そこからいきなり食品製造を始めるのは意外性があるなと思ったんですが、どんな狙いがあったんですか?

熊川宿は江戸期に宿場町として栄えた村なんだけど、車社会になって流通拠点としての役割を失ってからは、これといった産業が残らずに衰退してきた。なので熊川らしい新しい産業を作りたくて、その出発点になる事業を始めたかったのがひとつ。

あとは、単純に宿泊に来てくださるお客様に熊川のお土産を持って帰っていただきたいし、都会に住んでいる方が、商品を通して熊川宿の存在を知ってもらえれば嬉しいよね。
 
 
ー 都会のおしゃれな雑貨屋さんとかにも熊川の商品を置きたいですね!

あとは裏側の課題として、特に今年は冬の観光の落ち込みがすごくて、冬の仕事づくりを考えないといけなくて。
事業を複合化していくことでスタッフの仕事も回していけるようにしたいし、それと同時にお客様と八百熊川との関わりの幅が広がるような組み立てをしていきたい。
 
 
ー 宿に来ていただいたお客様が日常的に八百熊川の商品を使い続けてくださると嬉しいですよね。

そうそう、宿のリピーターになってくださったり商品を使ってくださったりして、熊川と繋がり続けてくださるお客様がいてくださることが、熊川宿の存続にとって大きな貢献になると思う!

まだまだ活用を待っている空き家が多い

冬が降った日、住民の皆さんと朝から雪かき

中央の四角い建物を食品開発の拠点として再生した

八百熊川を通して心身のケア

ー 第一弾商品もパッケージが完成してきて、いよいよ発売が待ち遠しいですね。

反応が楽しみだよね!
 
 
ー これから八百熊川ファクトリーでどんな商品を作っていきたいですか?

具体的な内容はこれからだけど、若狭の食文化の魅力を伝えられるような商品づくりをしていきたい!
 
 
ー 若狭は素材そのものが本当に美味しいですよね。

東京で仕事をしてた時、築地の方に若狭の食がどれだけ素晴らしいかを逆に教えていただいて。ゆくゆくは飲食店も欲しいよね!
 
 
ー 夜に空いてるお店があるのかを聞かれることが多いです。

地元の美味しいものを食べて、山の散策を楽しんで、美味しい空気を吸って、集落のなかで暮らして、帰ってからも熊川の商品が日常にあって。

常に熊川と繋がりがあることがお客様にとっての心の支えになるような、心身のケアを提供できるブランドに育てていきたい!
 
 

ー いいですね、集落にとってもお客様にとっても必要とされるブランドになればいいなと思います!

発売を控える第一弾商品


八百熊川
writer
yao-kumagawa

八百熊川は、京都と若狭をつなぐ鯖街道の宿場町<熊川宿>にある古民家宿です。歴史的な街並みが残る熊川宿で、里山で食材を採り、井戸とカマドでご飯をつくり、トレイルを楽しむ。そんな熊川宿ならではの時間をお楽しみください。

八百熊川は、京都と若狭をつなぐ鯖街道の宿場町<熊川宿>にある古民家宿です。歴史的な街並みが残る熊川宿で、里山で食材を採り、井戸とカマドでご飯をつくり、トレイルを楽しむ。そんな熊川宿ならではの時間をお楽しみください。